香川県出身の新鋭による、第39回すばる文学賞受賞作品「温泉妖精」!
第39回すばる文学賞受賞作、黒名ひろみ「温泉妖精」(集英社)
香川県高松市生まれ、同県在住の黒名ひろみさんによる純文学作品です。
すばる文学賞を受賞となり、今年の2月5日に待望の単行本が刊行されたことで、いま話題となっています。
主人公・絵里は、美しい母親と姉のもとで育ち、容姿コンプレックスを抱えて生きている27歳の女性。それを払拭するために美容整形を繰り返し、そのためのお金をつくるために、介護施設での仕事に勤しんでいる。無心で働く日々の中での唯一の趣味が、贔屓のブロガーが紹介する温泉巡りだった。
ある日絵里は青いカラーコンタクトと脱色した金髪で『エリザベス・リンチ』と名乗って外国人のふりをし、とある温泉を訪れる。そこで彼女は『影』と呼ばれている嫌味たらしい中年男性客と出会い―思いもよらない入浴体験をすることになるのだった。
本作品が、黒名さんのデビュー作品になります。
今後が楽しみな作家が、また新たに香川県から誕生しました。是非お手にとってページを開いてみてくださいませ。
黒名ひろみ「温泉妖精」集英社 1296円(税込)〈2016年2月5日発売〉