ミヤボン2024ーMiyawaki Book Awards2024ー
Miyawaki Book Awards2024
宮脇書店員が選んだ2024年いま読むべき5作品!
『ミヤボン』決定しました!!
★『赤と青のガウン』PHP研究所
★『愛しさに気づかぬうちに』サンマーク出版
★『団地のふたり』双葉社
★『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』集英社
★『地雷グリコ』KADOKAWA
赤と青のガウン
- 著者
- 彬子女王
- 出版社
- PHP研究所
≪赤と青のガウン。それは、私が博士課程を始めたときからいつか着る日を夢みてきたものだ。五年間の留学生活中、何人もの友人が博士課程を無事修了し、オックスフォードを旅立っていく様子を何度も見送ってきた。晴れ晴れとした表情でこのガウンを身にまとい、学位授与式が行われるシェルドニアン・シアターから出てくる友人たちの姿は、誇らしくもあり、またうらやましくもあった。オックスフォード大学の厳しい博士課程を成し遂げた者しか袖を通すことを許されない赤と青のガウンは、くじけそうになったときにふと頭に浮かび、オックスフォードに来たときの自分に立ち返らせてくれる「目標」だった。≫(「あとがき」より抜粋)
英国のオックスフォード大学マートン・コレッジでの、2001年9月から1年間、そして2004年9月から5年間の留学生活の日々――。当時の心情が瑞々しい筆致で綴られた本作品に、新たに「文庫版へのあとがき」を収録。
ミヤボン推奨コメント
- 留学先で奮闘される彬子女王殿下に、敬愛と共感の気持ちがあふれた。新鳴門店/40代女性
- 殿下の心情や変化が、瑞々しく伝わる1冊です。本店/40代女性
- 軽快な筆致、濃密な描写。まるで記憶を追体験させていただいたよう。新広田店/30代女性
- 「赤と青のガウン」を目標に身にまとうまでの楽しさ溢れる一期一会の1冊です。南風原店/20代女性
- 彬子女王殿下ご自身の親しみ深い言葉で綴られる皇族の日常。新屋島店/40代女性
愛しさに気づかぬうちに
- 著者
- 川口俊和
- 出版社
- サンマーク出版
『コーヒーが冷めないうちに』シリーズ第6巻
とある町の
とある喫茶店の
とある座席には不思議な都市伝説があった
その席に座るとその席に座っている間だけ
望んだ通りの「時間」に移動ができるという
ただし、そこにはめんどくさい……
非常にめんどくさいルールがあった
1.過去に戻っても、この喫茶店を訪れたことのない者には会うことができない
2.過去に戻ってどんな努力をしても現実は変わらない
3.その席には常に白いワンピースを着た女が座っている
4.その席に座れるのはその女が席を立った時だけ
5.過去に戻っても、席を立って移動はできない
制限時間はカップにコーヒーを注いでから、そのコーヒーが冷めるまでの間だけ
めんどくさいルールはこれだけではない
それにもかかわらず、今日も都市伝説の噂を聞いた客がこの喫茶店を訪れる
喫茶店の名前は、フニクリフニクラ
この物語は、そんな不思議な喫茶店で起こった心温まる四つの奇跡。
ミヤボン推奨コメント
- 今までとは違う変化に富んだ展開に今作も泣かされました。徳島本店/30代女性
- すれ違いながらも、心がほどけていく瞬間に胸が熱くなる一冊。木津川店/20代女性
- 自らを見つめ直し、心が動きだす。やすらぎの再出発の物語。青森店/40代女性
- やさしくて変わらないものに癒される“奇跡”のお話。経塚シティ店/30代男性
- あの時伝えたかったことを珈琲の冷める前に。佐土原店/10代男性
団地のふたり
- 著者
- 藤野千夜
- 出版社
- 双葉社
イラストレーターながら今はネットで不用品を売って生計を立てているなっちゃんこと奈津子。大学の非常勤講師を掛け持ちして生活するノエチこと野枝。そんな幼なじみの二人は50歳を迎え、共に独身。生家の築古団地でそれぞれ暮らす。奈津子の部屋で手料理を一緒に食べ、時にはささいなことでケンカもする。高齢のご近所さんのために、二人で一肌脱ぐことだってある。平凡な日々の中にあるちいさな幸せや、心地よい距離感の友情をほっこりと優しく描いた物語。
ミヤボン推奨コメント
- 老後も仲よしな2人。こんな友達がいたら…素敵すぎます!北谷店/50代女性
- ふたりのテンポ感のある会話に長年の友情を感じました。コンベンションシティ店/50代女性
- ふたりの何気ない日々がほほえましく、心があたたまります。原尾島店/60代女性
- 今さら取り繕う必要のない50歳を過ぎた幼馴染って最強!明林堂書店フジ西宇部店/60代女性
- 楽しさもやるせなさも全てシェアして生きていく。石川シティ店/20代女性
なぜ働いていると本が読めなくなるのか
- 著者
- 三宅香帆
- 出版社
- 集英社
「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」…そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは?すべての本好き・趣味人に向けた渾身の作。
ミヤボン推奨コメント
- 仕事と趣味を両立できないのはなぜだ?!寒川店/40代女性
- 本を読みたいと思ってもSNSばかり見てしまうあなたへ。ゆめタウン飯塚店/30代男性
- 日々に追われている人にこそ一息つきながら読んでほしい!宇多津店/20代女性
- 働いていると本が読めなくなる理由は、時間の問題だけではない!志度店/40代女性
- 長年の悩みだった積読がこの本で解消する、かも。マルナカ新倉敷店/40代男性
地雷グリコ
- 著者
- 青崎有吾
- 出版社
- KADOKAWA
射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。
平穏を望む彼女が日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。罠の位置を読み合いながら階段を上ったり(「地雷グリコ」)、百人一首の絵札を用いた神経衰弱に挑んだり(「坊主衰弱」)。次々と強者を打ち破る真兎の、勝負の先に待ち受けるものとは――ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説、全5篇。
ミヤボン推奨コメント
- 誰もが知る「遊び」をベースに高度な頭脳戦が繰り広げられる!具志川店/20代男性
- 窮地に追い込まれてからの華麗な大逆転劇の連続は鳥肌モノです。ゆめタウン南岩国店/10代男性
- 計算か運か作戦か。文系の私も引き込まれた一冊でした。ゆめタウン大牟田店/40代女性
- いつのまにかゲームと″彼女”に夢中になっている。本店/40代女性
- 新しくて、懐かしくて、痛快な心理戦!!経塚シティ店/30代男性