ミヤボン2023ーMiyawaki Book Awards2023ー
Miyawaki Book Awards2023
宮脇書店員が選んだ2023年いま読むべき5作品!
『ミヤボン』決定しました!!
★『くもをさがす』河出書房新社
★『名探偵のままでいて』宝島社
★『鏡の国』PHP研究所
★ 『すべての恋が終わるとしても』 スターツ出版
★『近畿地方のある場所について』角川書店
名探偵のままでいて
- 著者
- 小西マサテル
- 出版社
- 宝島社
かつて小学校の校長だった切れ者の祖父は、七十一歳となった現在、幻視や記憶障害といった症状の現れるレビー小体型認知症を患い、介護を受けながら暮らしていた。しかし、孫娘の楓が身の回りで生じた謎について話して聞かせると、祖父の知性は生き生きと働きを取り戻すのだった!そんな中、やがて楓の人生に関わる重大な事件が…。
ミヤボン推奨コメント
- 認知症の安楽椅子探偵?!これが本格ミステリなの、痛快すぎる! 経塚シティ店/30代男性
- 小気味よい会話と人情味溢れる登場人物が魅力的。 ロイネット和歌山店/20代女性
- 謎が解けた時、じんわりと感動が広がる温かなミステリーです。 南本店/40代男性
- こういう本格派だけど心温まるミステリを待ってました。 新鳴門店/20代男性
- いつまでもそのままでと切に願う、紫煙の中の安楽椅子探偵 青森店/40代女性
鏡の国
- 著者
- 岡崎琢磨
- 出版社
- PHP研究所
大御所ミステリー作家・室見響子の遺稿が見つかった。それは彼女が小説家になる前に書いた『鏡の国』という私小説を、死の直前に手直ししたものだった。「室見響子、最後の本」として出版の準備が進んでいたところ、担当編集者が著作権継承者である響子の姪に、突然こう告げる。「『鏡の国』には、削除されたエピソードがあると思います」―。削除されたパートは実在するのか、だとしたらなぜ響子はそのシーンを「削除」したのか、そもそも彼女は何のためにこの原稿を書いたのか…その答えが明かされた時、驚愕の真実が浮かび上がる。
ミヤボン推奨コメント
- 仕掛けに驚き踊らされ、鏡の国に迷い込んでしまったようでした。 韮崎店/30代男性
- ミステリーの中でミステリーに出会う、ルッキズムという闇の物語 青森店/40代女性
- 読み返し必須。「外見」に悩む人に贈るミステリー 南風原店/20代女性
- 作中作『鏡の国』の違和感。見えていたものが鮮やかに反転する! イオン高松東店/40代女性
- 幾重にもひっくり返る真実に最後まで騙されました 松本店/20代女性
すべての恋が終わるとしても
- 著者
- 冬野夜空
- 出版社
- スターツ出版
さよなら。でも、この人を好きになってよかった。――140字で綴られる、出会いと別れ、そして再会。(以下、本文『別れの挨拶』引用)「またね」それが彼とお決まりの挨拶だった。また次の機会にね、そんな意味を込めて。互いに進路が変わっても、恋人ができても、いつだって次があると思ってた。でも。「ずっと好きでした」「ごめん、俺結婚するんだ」一歩踏み出そうとした日、彼との距離を誤って。その日最後の挨拶は「さようなら」
ミヤボン推奨コメント
- 140字で描かれた恋の切なさ楽しさに心奪われました 松本店/20代女性
- 凝縮が出来ない、気持ちの溢れる作品集。 児島店/30代女性
- 共感の嵐!泣かずにはいられない… 岡山本店/20代女性
- 溺れてしまう程の切なさと、一匙の勇気が貰える一冊です。 木の葉モール橋本店/20代女性
- 終わるとしても、また恋してしまうんだなあ。 岡北店/30代女性
近畿地方のある場所について
- 著者
- 背筋
- 出版社
- 角川書店
はじめまして。背筋と申します。この本に収録されている様々な形式の文章は、オカルト雑誌に掲載する特集のために、ライターの私と、編集者で友人でもある小沢くんの手によって収集されたものです。それらは、近畿地方の「ある場所」に関連した文章です。私たちは、「ある場所」に潜む怪異の存在に気づきました。そして、調べを進める中で小沢くんが消息を絶ってしまいました。私は彼を捜しています。どうか皆さんこの本をお読みいただき、情報をお持ちの方はご連絡ください。
ミヤボン推奨コメント
- 全てが一つに繋がったとき、なんとも言えない恐怖に襲われました。 本店/20代女性
- これは虚構か現実か これぞ新たなホラーの世界 明林堂書店 日向店/20代男性
- 読んでいるのか読まされているのか、気付いた頃にはもう遅い 原尾島店/30代男性
- どうかこの本を手に取って、著者の友・小沢さんを探して下さい! 具志川店/40代女性
- 断片的な情報を読み解き考察していくモキュメンタリーホラー 明林堂書店 益田店/30代男性
くもをさがす
- 著者
- 西加奈子
- 出版社
- 河出書房新社
西加奈子初のノンフィクション。カナダでがんになった。あなたに、これを読んでほしいと思った。これは、たったひとりの「あなた」への物語ーー祈りと決意に満ちた、西加奈子初のノンフィクション『くもをさがす』は、2021年コロナ禍の最中、滞在先のカナダで浸潤性乳管がんを宣告された著者が、乳がん発覚から寛解までの約8ヶ月間を克明につづったノンフィクション作品。カナダでの闘病中に抱いた病、治療への恐怖と絶望、家族や友人たちへの溢れる思いと、時折訪れる幸福と歓喜の瞬間――。切なく、時に可笑しい、「あなた」に向けて綴られた、誰もが心を揺さぶられる傑作です。
ミヤボン推奨コメント
- 波乱万丈なんて無縁とおもっていた。平凡こそが、一番難しい 明林堂 フジグラン宇部店/50代女性
- 私の体のボスは私。どんな自分も肯定でき受け入れられたら幸せだ 志度店/40代女性
- 心と体が抱きしめられたような温かい気持ちと強さをもらった イオン高松東店/30代女性
- 大切に大切に綴られた言葉に思わずはっとさせられました ゆめシティ店/20代女性
- がんと闘う作者の力強さを、心から鮮やかに感じました。 経塚シティ店/30代男性